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創作四字熟語 2025年の世相を反映した50編

審査員講評

ひと目で理解できる漢字の良さを感じながら、一年がギュギュッと詰まった四字熟語を今年も堪能しました。

【最優秀作・優秀作】
虎がトランプを表す「操虎関税(そうこかんぜい)」は、操るという漢字に皮肉が効いています。「公維継承(こういけいしょう)」は漢字の象徴性がシンプルに生かされました。「古米奮闘(こまいふんとう)」「空前熱暑(くうぜんねつしょ)」「満員御英(まんいんおんえい)」は、それぞれ元になった「孤軍奮闘」「空前絶後」「満員御礼」との響きあいが奥行きをもたらしていて、これぞ創作四字熟語の醍醐味です。「教皇採決(きょうこうさいけつ)」はコンクラーベが根比べを思わせることも話題でした。カタカナに漢字並みの意味を負わせて成功しているのが「ミャク点満点(みゃくてんまんてん)」と「ド軍奮投(どぐんふんとう)」です。数字の2(ツー)と数(すう)の音の類似を活用した「応募多2(おうぼたつう)」も技ありの作品でした。新機軸は「娯国宝盛(ごこくほうじょう)」です。四字熟語は二字+二字の構造が基本ですが、「国宝」というキーワードを真ん中に置く大胆さが、印象に残りました。短歌の「句またがり」という技法を思わせます。

【みらいのアーティスト大賞】
(学校応募の部)
気度汗沢(きどあせだく)」 喜怒哀楽を覆ってしまうような暑さが、うまく表現されています。特に「汗だく」という語を強引に漢字にして、哀楽と音も響き合わせたところが工夫です。
ウ往ロ往(うおうろおう)」 ウとロを漢字のように象徴的に用いて成功しています。元の「右往左往」をうまく受けていて、さらには「ウロウロ」という副詞まで思い浮かべてしまいました。

俵 万智(歌人)

一般の部

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学校応募の部

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